副業の解禁に思うこと

副業を解禁する企業が今後増えていくそうだ。日本に居ないとタイムリーに記事についていけないことがあるが、今日グループ会社の人が会社にいらっしゃった際に、副業の話になった。サイドビジネスはこの国のダイレクタークラスの人々ならば当たり前のようにやっている。取締役レベルになれば収入は安定していて、使っても余ってくるお金を十分に持たれている。そんな関係もあって、自分の別のビジネスをしているという人は多い。ただどちらかといえばイメージは投資のみであって、自分の時間の切り売りをして労働をしているわけではない。というのも、取締役になる人は既に人の使い方を心得ている。だから自分で投資をして会社を立上げ、信頼できる人を雇って、副業の会社を回しているイメージだ。

 

もちろん、不動産投資や株式投資を、積極的に行っている人もいる。投資を副業という日本人は少ないだろうが、こちらでは一般的だ。投資による収入は時間を最も効率的に使える副業だと個人的には思う。日本でも、投資で収入を得ることを禁止している会社は殆どない。確定拠出年金など、積極的に投資を活用する企業も増えている。

 

だから、日本で話題になっている副業の持つ意味合いは、複数の会社で働いていいよという意味に捉える人が多いだろう。何を目的に副業をするかを明確にしていれば、複数の会社で働けるというのはかなりポジティブな要素が多いように思う。収入の最大化のために使う人もいれば、スキルアップに使う人、人脈づくり、転職のステップなど、色々な目的が考えられる。

 

これまで日本の企業の多くは年功序列で動いてきたし、他社で働くことを禁止することによって人材流出を防ぎ、自社を守ってきたと言えるのだろう。しかし今後、副業禁止の看板を掲げ続ける企業は、魅力のない企業としてとらえられてしまう可能性すらある。うちの会社は副業開始を最後まで渋りそうな老舗企業なのだが、さて、どうなるやら。

 

個人的には解禁されたら、IT系の企業に挑戦をしてみたいと思っている。今後必ず必要になる基本的スキルはITだ。最低限のレベルの会話ができるようになるまで、そういった環境に身をおいてみたいと思う。大前提として、当然時間のマネジメントのスキルは必須になりそうだ。