資産運用

 現代は難しい時代だ。自分の世代(30代前半)だと、年金をもらう頃には70歳まで働くのが普通になっている可能性がある。いろいろな薬などができて、人間の寿命が延びたら、もしかすると80歳までみんな働いているかもしれない。そういう状況において、いつ仕事を辞められるのか、死ぬまで十分なお金を貯めることは可能なのか、不安に思っている人は多いはずだ。

 実際に現在はどんどん社会保障料は値上げの一途をたどっており、給料は増えているはずなのに実質手取りは増えていかない状況。現在は妻も仕事を辞めてついてきてくれており、ダブルインカムという状況にもない。親も70歳に近づき、万が一ということも考えられる。お金のことを真剣に考えるのは遅すぎることはない。

 

インデックスファンドを活用した分散投資を進めている人は多く。実際、受け入れやすい投資方法であることは間違いないし、AIを活用した自動的な売買をしながら、手数料を安く抑えたようなサービスも増えていて、今後もサービスの拡大が楽しみな分野だ。個別株式の短期売買においては、人間よりも明らかに高速の取引ができるコンピューターに分があって、勝てるわけはない。そもそも巨大な投資ファンドを出し抜いて、個人が勝つことも難しいだろう。少額でも分散して投資ができるインデックスファンドは理に適っていると思う。

 長期運用を前提にインデックスファンドでリスクを分散しながら資産を積み立てていくのは、日本の社会人としての常識となっていくような気がしている。資本主義がこれからも世界の基本的な考え方であるならば、すべてのものに投資できるのが最強だ。AIによる分散投資はそれすら可能にしてくれる。

 

 ではなぜ、自分はETFと個別株で資産運用をしているのか。

主に三つ理由がある。一つには個別投資が楽しいということ。もう一つは、世界平均を走っていては、永遠に勝ち組にはならないから。最後に配当があることだ。

 個別投資は楽しい。自分で銘柄を探して投資をすることは、自分で決めたという責任感を持つことができる。確かにインデックスファンドで分散投資をすることは、リスク分散の意味では理にかなっているが、仮に問題が起きた場合に納得ができない。自分で選んだものがこけたら、まあ納得するしかない。

 二点目については、インデックスファンドは究極的には世界の一番中央を走る方法だ。労働で得られる資産より、運用で得られる資産の方が増加が早いと言われている。とはいえ皆がインデックス投資を始めたら、結果的に全員が同じようにしか運用資産を増やすことはできない。今は世界平均から見れば所得も貯蓄も多いだろうが、こんなものはいつ逆転するのかわからないのである。だから、平均以上の運用ができる状態を目指すべきだと思っている。

 最後に、配当は非常に重要だ。特に連続増配をしている企業への投資においては重要な意味を持つ。インデックスファンドでは用意できない利率を実現できる可能性があるからだ。配当を再投資することの効果は色々なところで書かれているが、今度別途記述してみたい。